オーストラリア時間
この正月休みに、娘の家族と奥さんと1週間近く、オーストラリア旅行に行ってきた。
まずは、いまオーストラリアとの時差は1時間しかないけれど、季節は夏だと言うことをご存知だろうか?成田で出発するときに夏服に着替え、成田に帰ってきたときに冬服に着替えるわけだ。体の方は至って順応性が高く、風邪を引くこともなかったけれど、慢性的な睡眠不足で、旅行中はずっと下痢状態だった。観光バスなどでトイレ休憩なしに2時間とか走るので、不安もあったけれど、それよりもあちらはウォシュレットがどこにもなく、頻繁に紙で拭くと血が出て、大変痛い思いをした。しかも旅行中はハイテンションなので、普段どおりの薬を飲んでも、寝付きが悪く、朝早く目が覚めた。睡眠不足を苦痛に感じないのが、ハイテンションの問題なのだが……などと言っても、楽しい旅行だった。
成田からシドニー行きのカンタス航空に9時間以上揺られて、タバコも我慢して、狭い座席でじっとしていた。正しく読むとクァンタス航空だと思うのだが、向こうのタクシーの運ちゃんもカンタスと言っていたので、それでいいのだろう。
出国手続きが煩雑で、乗客はみんな待たされ乗るのが遅れ、成田を離陸したのは、定刻である19:15の1時間過ぎだった。これがオーストラリア時間だというものだと、後で悟ることになる。羽田から成田までリムジンバスで着いたのだが、「目的地に連れて行ってくれないバスは、理不尽バス」とか言いながら、待っている間に盛り上がっていた。機内ではタバコも吸えなくなるので、近くの喫煙室に何度も吸いに行った。
離陸から1時間ほどで、機内での夜食が出てきた。ビーフの煮込みと海鮮丼が選べるのだが、迷わずみんな海鮮丼を選んだ。出てきたのは、何と海鮮丼ではなく、ホカホカに炊いたお米の上にサケの切り身とカキが一切れ乗った、炊き込みご飯だった。「これは知らない外国人は騙されるぞ!」っと。ウトウトしていたら、コーヒーや紅茶やコーラが配られて、前の座席からテーブルを下ろしているので、狭くてますます身動きがとれなくなった。
余り眠れなかったが、朝は早くから朝食が配られた。和と洋があったが、和で失敗していたので、ソーセージやハッシュポテトの洋を頼んだ。和のおかゆを頼んだ奥さんはやっぱり「失敗した!」と言っていた。機内は昭和の夜行列車や、込み合ったフェリーの2等でごろ寝しているような気分だった。
シドニーに着くとすぐ、入国審査のあと、ブリスベン行きの飛行機に乗った。日本方向に少し戻ることになる。これも30分以上遅れて離陸した。機内では、普通にロックがかかっていて、映画も大画面で、男同士のベッドシーンなどをやっていた。日本では考えられない、何という大らかさ!
ブリスベンで1泊して、モートン島に船で渡って1泊し、ブリスベンに戻り、さらにケアンズに飛んで、3泊してから成田に帰ることになる。
さてケアンズ行きはジェットスターという格安航空だ。オーストラリアの空港の乗り場は番号の表示があるだけで、日本のようにどこ行き何時発とか、親切な表示はない。着いた30分前にはもうずいぶん乗客が乗っていて、ケアンズ行きは定刻に離陸した。こう言う気まぐれもあるらしい。
ちなみにケアンズからジェットスター航空で成田に帰るときには、定刻の15分前に離陸した。最後はこのいい加減さがとても好きになった。
旅行の中身がない!と突っ込まれそうだが、次回から中身を書いて行くことにする。
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