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佐野卓志の「こころの病を生きるぼく」

嫌われ統合失調症松子の一生

 僕を始め統合失調症者は、もともとの対人関係が人懐っこい、子どものような性格がある。それで統合失調症者は癒し系だとも言われるのだが……。まるで施設で育った子のように、誰にでも警戒心なく人懐っこく、またプイッと離れていったりする。精神科病院や施設でもよく見かける光景だ。愛情薄く、もしくは間違った愛情で、育ってしまったのかもしれない。



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プロフィール
佐野 卓志
(さの たかし)
1954年生まれ。20歳(北里大学2回生)のとき、統合失調症を発症、中退。入院中、福岡工業大学入学・卒業。89年、小規模作業所ムゲンを設立。2004年、PSWとなる。現在、NPO法人ぴあ、ルーテル作業センタームゲン理事長。著書に『こころの病を生きる―統合失調症患者と精神科医師の往復書簡』(共著、中央法規)『統合失調症とわたしとクスリ』(共著、ぶどう社)。
ムゲン http://www7.ocn.ne.jp/~lutheran/
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