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永島徹の「風」の贈り物 2009年06月

最終回 ご愛読ありがとうございました。また会いましょう!

 以前も紹介しましたが、今の活動拠点であるNPO法人『風の詩』を立ち上げ、地域活動をはじめて7年目になります。
 これまでさまざまな方々との出会いがあり、そのたびに貴重な経験をさせてもらいました。そこで得た一つひとつの大切な経験を何か形にできたらということで、中央法規出版から『必察!認知症ケア』を執筆することができたのです。そして今も、『思い』ということからはじまる人々の生活(いき)ること支援を、心ある仲間達と進めています。



認知症サポーター100万人達成!

 平成17年度から開始された「認知症を知り地域をつくる10ヵ年」構想の一環である「認知症サポーター100万人キャラバン」の活動は、認知症の人と家族への応援者である認知症サポーターを全国で100万人養成し、認知症になっても安心して暮らせる地域を目指してきました。その活動から約5年で、このたび100万人を養成することになりました。



だれもが主人公!

 ここ最近の映画やドラマなどを観ていて、あることに気づきました。子ども向けの作品だと、今も昔も問わず、救世主などのヒーローものでは、主人公は必ず一人。そして脇役がいます。
 ところが、子ども向け番組にも時勢の変化が見られ、脇役であったキャラクターが主人公と並ぶ存在になっています。大人向けの番組でも、主人公としてのキャラクターが存在するのですが、主人公と並ぶようにさまざまなキャラクターが見られるようになってきました。
 昔から「名脇役が存在するから、主人公が栄える」といわれることもありますが、最近では、誰が主人公になってもよいと思える内容が多く見られます。皆さんはどう思いますか。



郷土文化から紡ぎだされる「ゆいまーる」(たすけあい)に感謝

 この数年、幾度か沖縄に講演などに行くことがありました。今回は、八重山諸島の石垣島を訪ねる機会がありました。
 出発する当日の栃木県は、天候も悪く、肌寒い雨が降っていました。羽田空港から沖縄本島へ、さらに400km離れた南の島に到着すると、そこには眩い光と南国のパインの香り、エメラルドに輝く海がありました。
 もうすっかり夏?! ではないかと思うくらいです。地元の方に聞くと、「今は梅雨です。ただ、今年は空梅雨ですね」とのこと。海から押し寄せる島風は、とても心地よくさわやかな天候でした。ただ、しばらくすると、肌を刺してくる日差しの強さに、関東で体験できない南国の太陽の驚異を感じました。

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石垣島の街角



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プロフィール
永島徹
(ながしま とおる)
NPO法人「風の詩」副理事長。社会福祉士、ケアマネジャー。大学卒業後、青森県にて精神科ソーシャルワーカーとして精神障害回復者の社会復帰活動に従事した後、郷里である栃木県へ戻り、特別養護老人ホーム併設の在宅介護支援センターに勤務し、地域の中で生じているさまざまな介護上の諸問題についての相談等に応じる傍ら、ケアマネジャーとして介護サービス利用者がより良い生活を過ごしていけるようにと活動。その後、縦割りではなく複合的な地域福祉の拠点を創ろうという計画で、NPO法人「風の詩」を設立、現在に至る。

【永島徹さんの最新刊】
『必察! 認知症ケア 思いを察することからはじまる生活ること支援』
著者:永島徹
定価:¥1,890(税込)
発行:中央法規出版
ご注文はe-booksから
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