「なじみ」ある町だからできる人々のつながり
今回は、栃木県北部にある人口1万3000人ほどの塩谷町が主催する介護者交流会で講演をさせていただきました。
塩谷町は一昨年から、県内で認知症に関するモデル事業に取り組んでおり、今年が事業の最終年度になっていました(県内ではモデル地区として、ほかに真岡市がなっています)。私自身、栃木県在住でありながら塩谷町という地区に足を運んだことがなく、塩谷町の皆さんとの出会いを楽しみにしていました。
会場を訪れ、この講演の企画運営をされている地域包括支援センター保健師の柿沼さんとお会いし、日々実践している地域活動の様子を聞くことができました。小さな町だからこそ、一人の専門職が多岐にわたって対応していかなくてはならないことがあり、「私たちは、一人何役もこなしていかなくてはならず、子どもから障がい福祉関係や認知症と、本当に目まぐるしいですね」と明るく話してくれました。
この明るく「さらっ」と語る柿沼さんのバイタリティーが、地域の方々の生活とより密着し「なじみ」を育んでいるのだと思いました。
やはり「顔の見える関係」が地域の皆さんにとって安心につながり、専門職にとっても知られているからこそ、頑張れるのではないでしょうか。そして、「なじみ」から繰り出すつながりがこの土地を育み、これからも支え続けていくのでしょう。認知症に限らず、地域で起きる課題は、他人事ではなく自分のこととして考えていこうとする雰囲気からも、この土地の温かさを感じました。
認知症啓発ポスターにあった「もうぼれたっていかんべさ 笑顔でいくべ」がこの町のぬくもり現していると思います。平坦なことばかりではないですが、笑顔を紡ぎあうことがこれからも続くことを願い、心から応援していきたいと思います。
塩谷町の認知症理解への啓発ポスター。キャッチコピーがいいですね
研修会を企画した皆さん。私の右が、保健師の柿沼さんです
多くの方々が参加してくれました!
コメント
永島さん、みなさん、こんにちは。
塩谷町、頑張っていらっしゃいますね…、栃木市も負けていられません。
当施設も、栃木市の祭りなどを通して栃木市の活性化につながる活動を援助する意味も含め…様々な行事に参加して、もっと地域とコミュニケーションを強めていきたいということになりました。
国府公民館にて行われる「認知症講習会」上司・リーダーの粋な計らいで、職員のほとんどが研修という名目で参加する事になりました。
今後の施設の未来がとても楽しみです。
支援の世界に虹が見える日を目指して…。
「寺内美枝子さん」コメント有り難うございます。
栃木市の国府地区では、これから地域の連携をますますより良くしていこうと、地域包括支援センターの方々が頑張っておられます。
地域で一生懸命に活動されている皆さんの姿を拝見すると、わたしまでも元気がもらえ、次をまた頑張ろうと思います。感謝です。
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