専門職として心を亡くさないために
年度末になり、バタバタと毎日の仕事をこなしている自分に向かって「もう少し落ち着いて仕事をやろうぜぇ」と言い聞かせている今日この頃です。
毎年この時期は、事業のまとめ、報告書準備や来年度の事業計画等々、慌ただしく時間が過ぎていきます。加えて来年度からは、介護報酬改正にともない関連情報や給付管理ソフトのバージョンアップだとかさまざまな情報がFAXやメール、電話などで飛び込んできます。うまくタイムマネジメントしたいものですが、そうもいきません。
忙しい時ほど予定外のことが起こるものです。「忙しい」は心を亡くすと書きますが、こんな時こそ、自分が何をしようとしているのかがぶれないように気をつけなくてはと思います。
例えば、情報ばかりに気持ちを奪われてしまうと、いつの間にか、自分たち専門職の役割は何のためにあるのか分からなくなってしまうことがあります。つい目先の現象に振り回されてしまい、サービス利用者やご家族の生活課題を制度の枠に当てはめて考えてしまいます。
私たちの生活は、制度が先にあって成り立っているのではなく、生活があって、そこに制度や政策があるのです。制度に使われるのではなく、制度を使いこなしていけるようにしていくためにも、落ち着いて自分たちの役割を果たしていきたいものです。
そこで今年度末には、ソーシャルワーカーとして私自身もこれからさらに力を入れて取り組んでいきたいと考えていた「若年性認知症の方への支援」に関して、みなさんと集い考えるための研修会を企画しました。
高齢者の方は、相談できる場所もサービスも整えられてきていますが、若年性認知症やその家族の方は、その思いを相談できる機能も生活支援の体制もまだまだこれからです。今回の介護保険の報酬改正では、若年性認知症に関する加算なども設けられましたが、そのことだけで若年性認知症の方への生活支援が広がっていくとは考えられません。若年性認知症の方にとって必要な生活支援のあり方とはどのようなものなのか、そこから考えていかねばならないと思っています。
今回の企画では、認知症介護研究・研修東京センターの副センター長である今井幸充先生をお呼びして、参加者のみなさんともさまざまな意見を交えて考えていきたいと思います。「認知症」といえば、どうしても高齢者というイメージが強いでしょう。しかし、若くして認知症になられている方も少なくなく、高齢者と違った悩みや課題があることを私たちは正しく理解することが必要です。開催時間や場所の問題もあると思いますが、参加できる方がいましたら、ぜひ一緒に考えていきましょう。
ご案内
■開催日時:平成21年3月6日(金)
受付(12時30分~) 開演(13時~) 閉会(15時30分)
■会場:佐野市文化会館 201201会議室(栃木県佐野市浅沼町508番地5)
■基調講演及び懇談シンポ
・基調講演「知ることからはじまる若年性認知症~今とこれからを考える~」今井幸充氏(日本社会事業大学福祉マネジメント研究科長教授、認知症介護研究・研修東京センター副センター長)
・懇談シンポ「これからの若年性認知症を考える」解説:今井幸充氏、司会:永島徹(NPO法人風の詩 社会福祉士事務所代表)
■参加対象:関心のある皆さん(地域住民・専門職・行政関係者・その他)
■参加定員:100名(定員になり次第、締め切らせて頂きます)
■参加費:無料
■主催:NPO法人風の詩
■共催:栃木県高齢者小規模ケアネットワーク・栃木県認知症の人と介護者の会
■後援:栃木県(予定)・佐野市(予定)
■協力:中央法規出版
■お申し込みは、「氏名・連絡先」記入してFAXでお願い致します。
開催事務局 NPO法人風の詩 社会福祉士事務所 FAX 0283-62-7262
コメント
永島さん、みなさん、こんばんは。
今日、御利用者の気持ちを読み取れずに、御利用者に悲しい思いをさせてしまったかもしれません。この場合も忙しさにかまけて、心を亡くしていました。何度も反省しました。もっと観察力と洞察力を磨かなければなりません。次は絶対に同じ失敗はしません。
私は若年性認知症に対する知識がありません。この機会に是非とも勉強したいです。「若年性認知症の方への支援」研修会に参加したいです。
そして、会場設営もお手伝いします。何でもどんなことでも言ってください…。大概の事はお手伝いできます。こう見えても、コンサートの受付や案内なども何度も行っています。
それと、国府で認知症講演を永島さんが行うとリーダーから話がありました。是非とも参加したいので参加致します。永島さんにお逢い出来るのを今からとても楽しみにしています。
「寺内美枝子さん」コメントありがとうございます。
日々の実践中は、ある意味反省と再挑戦の繰り返しだと私も思います。ただ、気をつけなくてはならないのは、「思い」が独りよがりにならずできる範囲で、バランスをとってこれからも取り組んでいってください。やっばり、完璧な人間はいませんからね。
私もいつも気をつけているのでずか、ついオーバーワークになることもあります。人間だものね。
また、3月の研修会参加ありがとうございます。どうぞよろしくお願い致します。
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