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永島徹の「風」の贈り物

心地よい「狭山茶の風」

 最近朝晩の冷え込みが厳しくなり、いよいよ冬だと感じる今日この頃です。季節柄、年齢を問わず、防寒対策をするために着る物も数枚増えてきます。それに、風邪予防にも心がけなくてはなりません。
 風邪予防の一つに、緑茶に含まれる成分に殺菌効果があり、日本茶を好んで飲んでいる人もいると聞いたことがあります。そこで、私どもの集会所(デイサービス)の皆さんとも、いつも以上に緑茶を頂いています。

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 そのような中、先週、お茶の生産地(狭山茶)で知られる埼玉県入間市で講演をさせていただきました。当日はとても天気が良く、会場までの道中、目に飛び込んでくる青空の下にある茶畑は、とても清々しく気持ちも晴れやかになりました。この風景を見ながら「カメラを持ってくればよかった」と、必死にその景色を目に焼き付ける自分がそこにいました。
 今回の講演は、市でもモデル地区になっている地域の二本木公民館とその地区担当の地域包括支援センター共催による地域福祉講座でした。内容は認知症の理解を深め、地域で安心して生活していくことについて、私の実践報告を混ぜながら認知症ケアについて話をさせていただきました。
 参加者の多くは地域の一般市民の方々で、なかには御年90歳を超す方も参加されるほど、年齢層には幅がありました。そればかりか、会場から温かい言葉と熱心な思いのこもった質問がありました。「介護者として認知症を患った家族への思い」「住み慣れた地域で支えていくことの大切さ」など、終了時間が超過してしまうほど、参加者からの熱い思いがあふれてきました。講師冥利に尽きるほど、とても有意義な時間を過ごさせていただきました。

 講演終了後、この企画をされた二本木公民館の今井さん、地域包括支援センターのスタッフ平林さん、そして黒子となって支えている地元行政マン方との語らいから、郷土を愛する思いがひしひしと伝わってきました。このような人たちの関係性から紡ぎ出される心地よい風は、いつまでも地域を温かく包んでいくことでしょう。これからも心から応援させていただきたいと思います。とても良い出会いに感謝です。


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プロフィール
永島徹
(ながしま とおる)
NPO法人「風の詩」副理事長。社会福祉士、ケアマネジャー。大学卒業後、青森県にて精神科ソーシャルワーカーとして精神障害回復者の社会復帰活動に従事した後、郷里である栃木県へ戻り、特別養護老人ホーム併設の在宅介護支援センターに勤務し、地域の中で生じているさまざまな介護上の諸問題についての相談等に応じる傍ら、ケアマネジャーとして介護サービス利用者がより良い生活を過ごしていけるようにと活動。その後、縦割りではなく複合的な地域福祉の拠点を創ろうという計画で、NPO法人「風の詩」を設立、現在に至る。

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『必察! 認知症ケア 思いを察することからはじまる生活ること支援』
著者:永島徹
定価:¥1,890(税込)
発行:中央法規出版
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