感じて動く秋
先日、地元の「芸術祭・学校音楽祭」小学生の部を拝見する機会がありました。
以前から当法人の生活圏域内にある小学校と福祉教育のサポートをしていることから、この演奏会のお誘いがあったのです。多数の参加校があり、日頃の練習の成果を披露する晴れの舞台です。
趣向を凝らした演出と、気持ちを込めたメロディが、会場に訪れた親や関係者、敬老会の方々を包み込んでいました。その、小学生とは思えない演奏力にうなずいてしまう私でした。
その観衆の中で孫の様子を見ていた高齢の女性が、静かに涙を流し聞き入っている姿が印象的でした。私はつい、その女性と目が合ってしまいました。するとその方は、こう話してくださいました。
「孫の晴れ舞台なんですよ。毎日早くから学校に行って練習をしていたそうで、『今日見に来てね』とプログラムをもってきてくれました。こんな立派な舞台でやっている孫の姿を見ていたら、ついねっ~」
と、またハンカチで目を覆い、「私はまたいつ見られるか分かりませんからね。しっかりとこの目に焼き付けましたよ。あぁ~っよかった!」。
そう私にひとしきり話した後、孫の演奏の余韻に浸りながら、円背になった身体を座席から起こして、杖をつきながらしっかりとした足どりで去っていきました。きっと、溺愛してきた幼い頃の孫を想い出し、それが走馬燈のように駆けめぐり、今目の前で演奏する孫の成長を心から喜び、静かに見つめていたのでしょう。「あぁ~っ。よかった!」としみじみと語っていったその姿がとても印象的でした。
この女性のように、私たちは日々の生活の中で、どれだけの感動や感激、「よかった」と思える瞬間に出逢えているでしょうか。人とかかわることを業としている私たち。何かを見たり聴いたり、体験した中から、「感じ」て「動く」気持ちになる出来事にふれることで、「さぁ~てっ、次も頑張ろう」という士気が湧いてくるのではないかと思います。
季節は秋。感動を見つけに、時には違った視点で世間をみることもいい季節ですね。
コメント
感動や感激!そうですね、なにか、わくわくするものがあると、
明日へのエネルギー、元気の素になりますよね。
とちぎの仲間、首長正博さんから、いただいたメッセージ
『3Kから、幸せの7Kへ』 の中にも、その言葉が出てきます。
ブログをご覧のみなさんにお裾分けさせてください。
介護の仕事(幸せの7K)
介護の歴史は、資格創設から20年足らず
これまでは、草創期で、これからいよいよ発展期を迎える
介護は ・研究開発の余地のある
・可能性という発展性のある仕事で、
人間の ・希望と
・期待に応え、
・感謝
・感動
・感激を共有できる
大変、やりがいと魅力のある仕事
この頭文字をとって、幸せの7Kと呼びましょう
by 首長
「あねさん」いつもありがとうございます。
何気ない出来事や出会いの瞬間に「はっ」とできる感性をいつも私たちは持ち続けたいですね。首長さんの「幸せの7K」。首長さんがご経験された中から感じ、考え、形にしてきた元気の素になる言葉とそこに秘められている思いが一杯つまっていますね。
このような思いを是非、ブログを読んでくださっている皆さんからもお聞かせ頂けたらと思います。そんな「ゆいまーる」を育んでいきたいです。これからもどうぞよろしくお願いします!
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