秋の夜、時の流れの速さを考える今日この頃
時間の過ぎるのは早いもので、今年も残すところ3か月足らず。いつのまにか暑かった夏も過ぎて、秋が深まっていくのを感じます。
それにしても、なんて時間が過ぎるのは早いのだろう……。一日が24時間なのは皆同じなのに、子どもの頃やもう少し若い頃と、時間の長さが違うように感じます。20代前半の頃には、これから仕事のできる時間はあとどれくらいだろう? なんて考えなかったけれど、もうすぐ39歳になる私は、そんなことを考えるようになりました。
そして5年、10年をスパンに、自分の仕事の課題についても具体的にイメージしたりしています。でも世間では、認知症ケアの現状を前にすると、5年10年も待てないほど気持ちはますます焦ります。
最近の相談の中にも、老々介護で、認知症のご主人(奥さま)を、やはり認知症の奥さま(ご主人)が介護されているケースが少なくありません。そして、このようなケースはこれからますます増えてくると思います。さらに、認知症の親御さんを介護されていたご家族(息子、娘、嫁さんなど)も認知症になり、それでも介護にあたるという現実も見られています。
介護に関することは「介護保険制度」で対応しがちですが、それだけでは対応しきれない現実があります。そのことから、特定の専門職だけで支援していくことだけでは難しいことを感じます。実際に生活支援をしていく中で、必要なことは見えてきても、それが支援のあり方として体系化されていくには、まだまだ時間がかかるでしょう。
認知症ケアについての考え方も、本人を中心にしたもの(パーソンセンタードケア)へと変わり、さまざまな対策も考えられてきていますが、それでも追いつかないくらい早い速度で、新たな生活課題が生じてきていることを実感します。
その生活課題はひとごとではなく、今を生きる、私たちみんなの課題でもあるのです。40代を目前にしている私も、「有限の時間」を意識しながら、専門職の一人としてこれからの仕事の課題を考えつつ、生活者の一人としても、生活(いきて)いく上でどんな課題が生じてくるのだろうと、さまざまな出会いの中から考えたりする今日この頃です。
コメント
私も永島さんと同じ栃木県で在宅介護のお手伝いをさせていただいている身です。年齢も同い年です。
5年・10年の月日はとても早いですね。福祉に携わる者のみでなく、今の日本国民全体が永島さんの必察を学ぶ必要があるのではないかと思う今日この頃です。
「ブルーベア」さん、コメントありがとうございます。
日頃、目の前でおきている出来事の表面ばかりに目や気持ちが奪われてしまいがちな私たちです。けれども、何でもそうでしょうが、その出来事が生じるまで、いろいろな事や思いがあります。そこを必察していくことから見て、関わらせて頂くことだとが大切だと日々考えている私です。
「察する(必察)」ことを忘れた日本人にならないよう、私も気をつけて日々生活ていきたいと思います。故郷の地で、同年代の「ブルーベア」さん。これからもお互いに必察を心に携えていきましょう。宜しくお願いします。
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