生活ること支援をする仲間たち
皆さんは、宅老所やユニットケアのルーツは栃木県にあったといわれていること知っていますか?
思いを持ち寄って、認知症になっても安心して生活していける場を作ってきた仲間たちの集いが、栃木県小規模ネットワーク(会長の石綱秀行さんが、とてもフレッシュ!)です。同ネットワーク主催の認知症研修会で先日、「必察!認知症ケア」の講演をさせていただきました。集いのサブタイトルに「出版記念!」と粋な計らいをしていただき、PRの甲斐あって、予定した人数を超える方々に集まっていただきました。
参加者は、県内や他県で小規模、地域密着といわれるデイサービスやグループホームなどに従事する方が多く、そのほか認知症ケア研修を企画する方や一般の方が参加されていました。
午前の部を担当した私は、一人ひとりの思いをていねいに察しながら、これからの認知症ケアについて考えていく内容で『必察! 認知症ケア』の話をさせていただきました。午後は「ゆいの里」飯島恵子さんが、エンカウンターを活用したワークショップを開催し、とても和やかでアットホームな雰囲気の中、時間が過ぎていきました。
熱弁の永島
今回は、私自身の「必察!認知症ケア」にしぼって講演する機会でもあり、ついつい熱く語ってしまう自分がいました。それもそのはず、話を進めていく中で、参加者の視線がとても熱く、熱心な雰囲気が伝わってくるのです。
公演中や休憩時間など、幾人かの参加者と話をさせていただいても、皆さんが抱いている「今を大切にしていきながら、これからもより前向きに活動していきたい」という熱意が感じられました。
福祉業界の労働環境や人手不足、労働賃金の問題など、ネガティブになってしまう話題が多い昨今。しかし、そのことはそれとして、この現実の中で必死に認知症の方々の生きて、活きることのサポートに勤しんでいる参加者の仲間たち。決してきれいごとでは片づけられない現状もありますが、どうせなら「笑み」のある活動をしていきたいと願い、それを少しずつ歩んでいることも伺いました。人は様々な境遇の中で、ひとりではできないことでも、察しあいながらともに支え合っていく関係性を多く築き、そこで得た経験がさらに「元気の素」になっているのかもしれません。
人が人の生活ること支援をすることは、自分自身の生活ること支援にもなっているのです。皆さんに「必察」の話を聴いていただきながら、私自身が元気をもらえました。感謝です。
熱き思いの皆さん
仲間たちの語らい
コメント
『必察!認知症ケア』早速読みました。
職場の人にもたくさん読んで欲しくて、今回し読みしています。人の思いを汲み取ることの難しさ、日々感じています。先ずは、認知症ケア専門士の勉強をしてみようと思っています。
今後ともいろいろなアドバイスお願い致します。
「元気な二人組み」さんの元気なコメントありがとうございます。
私たちは意識的にも無意識的にも日々、察しあいながら生活をしています。「相手の思い」という気持ちで察していくことから、少しずつできるのが心ある関係でしょう。
これからも、共にいろいろとチャレンジしていきましょうね。そして、いつも心に「必察」を…
はじめまして。
先日、永島様の講演をお聞きして、大変勉強になりました。そして、下火だった私の心に火を灯してくださいました。
『必察!認知症ケア』私のブログでも紹介させてください。今後ともよろしくお願いいたします。
「フレッシュ」さん。ありがとうございます。
必察の話が心の灯火になったこと大変ありがたく思います。どうしても、生きている限り疲労感がたまってくるくることもあります。そんなとき、察していただける相手の言葉や存在はとてもありがたいです。持ちつ持たれつ察しあいが、今日や明日への活力にもなっていくことでしょう。
フレッシュさんのブログでの紹介、ぜひよろしくお願いいたします。
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