貴重な日曜日のひととき
今年も暑い夏が到来しました。汗かきの私としては、非常に苦手な季節でもあります。何もしなくても汗がしたたれ落ちてくるので、傍目から見ると「なんでそんなに動いているの?」と思わせるほどです。
そんなある暑い日曜日の午後、妻や子どもたちを連れ、県内のある町で、一般の方々に向けた認知症サポーター養成講座を行ってきました。
今回の講座は日曜日の午後の開催ということで、多くの方にとってお休みしたい時間。果たして、参加者はどのくらい集ってくれるのかと思っていたところ、開会時間が近づくにつれて、暑い日差しの中、続々と訪れます。
受付では、主催者たち事務局の方々が、穏やかに、心を込めて参加者にあいさつをしながら受付確認し、参加資料を渡します。その傍らに、なんといつの間にか息子が、チラシを参加者に手渡ししているのです。
そのチラシは拙書『必察!認知症ケア』ではありませんか! 今回の講座の内容主旨は「認知症サポーター養成講座」ということですから、公には宣伝はできないものの、主催者側の配慮でチラシを配ってくださるということで、事前に送っていたものでした。
息子の、遠慮気味にはにかみながら、それでも心を込めてチラシを手渡している様子からは、場の雰囲気を察していることが伝わり、頼もしく思えました。
幼いころから、息子には日曜日や夏休みなど、私の外での仕事に付き合ってもらっていました。最近では息子自身も認知症サポーター養成講座を受講し、オレンジリングをつけています。そして、心にオレンジリングをつけ、さり気ないサポートを当たり前にできる大人になってほしいと願います。
このような、息子たちの陰ながらのサポートをもらいながら、この日の講座は2時間という内容で行わせていただきました。途中、仲間であるキャラバンメイトさんたちと共同でロールプレイをしたり、そこに会場の参加者に飛び込みで入ってもらうことも行い、盛り上がりました。
さらに、「何かの相談の際には地域包括支援センターへ」ということで、職員紹介の場面では、地域包括支援センターの職員に登場していただくなどの協力を得ながら、無事終了しました。
家族や同業の仲間たちとともに一つのことを協働した、貴重なひとときでした。
受け付けに立つ、小さなヘルプマン?
猛暑の中お集まりいただき、ありがとうございました
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