「タイプa!?」のゴールデンウィーク
先日テレビ番組で、人間の行動パターンをとりあげているものがありました。「タイプA」と呼ばれるもの。それを見ていて思わずどっきり。
たしか5つほどの質問項目があり、そのうちいくつか当てはまれば疑わしいというものでしたが、どうも他人事でありません。私が特に自分に当てはまると感じたのは、「同時にいくつものことをやろうとする」「休みの日何もすることがないとぼーっとしてしまう」という項目でした。
そう…私は、やらなくちゃいけないことがいくつも重なると、ストレス?!で空咳がでてくるくせして、気がつくとそんな状況に自分でしている傾向があります。休みの日に遊びにでかけようとするのも、たぶん子どもがいてくれるから。何もすることがないとぼーっとしてしまうか、もしくは何だか落ち着きません。完全なタイプAといえないまでも、どうやら「タイプa」くらいかなと…。
そんな私にとって、このゴールデンウィークはというと、もちろんスタッフの協力のもとデイホームの仕事は通常どうりですが(入所型の施設でなても、多くの施設が休むことなく動いていますよね)、たまっていた事務的作業などをすすめるチャンス。何て言えば格好良すぎますが、外からの電話なども少ないのをよいことに、ますますあれもこれもやろうとして、一人、二階の事務所と一階のデイホームを行ったり来たり。連休明けから、今年度の予防事業もスタートするので、その準備も済ませないとと、気持ちは焦ってフル回転。
そんな私の様子を見て、スタッフも私が作業しやすいようにと、いろいろ気配りしてくれていました。「タイプa」の私は、まわりのみんなに支えられてどうにか過ごせています。本当に感謝です。
「家に一人でいたら、ぼーっとしちゃって身体に良くないよ!!」「迎えに来てくれて助かった。ありがとう!!」「みんなで笑っていた方がいいよね」
そんなふうに言って、連休にもかかわらず集ってくれるデイのお仲間にも感謝です。今朝の迎えの車中で、ゲンさん(仮名)がこんな話をしてくれました。
「この辺もだいぶ変わったよな~。近所のつきあいも少なくなったし、年寄りもみんな家からでてこなくなったよ」
「老人会なんかはどうですか?」と私が聞くと、
「昔はあれこれみんなでやってたけど、今はだめだね」「急に変わったわけじゃないんだろうけど、少しずつみんなが変わってきているんだ。住んでる人も変われば、町も変わっていくってことさ…」
とゲンさん。その話を聞いていて、私の頭の中は、予防事業のこれからに飛んでいました。昔が良くて、今はだめだということではなくて、とにかく町は変わってきている。そんな変化に敏感に、そして柔軟に考えていかなければ、本当に必要な予防活動はすすめていけないなとあらためて思いました。
連休明けの明日は、「きっと電話が多いのだろうな~。大変だな~」そんなふうに思いながら、やっぱりあれこれやっている自分が、一番落ち着くような感じが…。ただ、タイプAの人は、自覚のないままストレスフルになり、虚血性の心疾患などにも罹りやすいそう。「空咳」を目安に、健康にも気をつけないといけないな~と思っています。
タイプA行動パターン
1950年代、アメリカのフリードマンとローゼンマンは、虚血性心疾患の患者にはある共通した特徴の行動パターンをとることを発見し、それをタイプA行動パターンとしました。
タイプAの特徴として、性格面では競争的、野心的、精力的、行動面では機敏、せっかち、多くの仕事に巻き込まれている、身体面では高血圧、高脂血症といったものがあります。タイプAの人は、自らストレスの多い生活を選び、ストレスに対しての自覚があまりないままに生活する傾向があります。血圧が上がる、脈拍が増えるなどのストレスに対しての反応によって循環器系に負担がかかり、虚血性心疾患の発症に関係してくると考えられています。
日本には仕事熱心、仕事中毒、仕事命の人が多くいます。そのような人の中には、このタイプAの人が多くいると考えられます。タイプAの行動パターンは現代社会で成功するための1つの条件であることもありますが、一時期急増した”過労死”になってしまったら元も子もないですよね。
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