地域からのエネルギー
早いもので、もう12月。今年も残すところ、あと1か月をきりました。みなさんはどんな一年でしたか?
私自身のことをふりかえると、今年は六星占術でいうところの大殺界が明けた年で、継続と挑戦の年であったと思います。占いにこだわっているわけではありませんが、自身の行動を振り返り、じっくりと考え、そしてまた歩き出すということは大切だとつくづく感じています。
ただ、これまでやってきたことを継続しながら、さらに新しいことに挑戦していくことは、本当に容易なことではありません。そのこともまた深く実感しています。
私はこの春から、自分の新たな挑戦として、大学院に通うことにさせてもらいました(スタッフをはじめまわりのみなさんにはたくさん迷惑をかけ、協力をしてもらっています。本当に感謝です)。
週末は朝4時に起きて、東京都清瀬市まで通います。十数年ぶりにぶ厚い専門書を読み、頭を抱えながら、日曜日にはレポートを書く。そんな日々を送ってきました。けれど、そのこと自体は、自分で決めたことです。身体はかなり大変でも(情けないことに、ぎっくり腰で寝返りもうてないときがありました)、新たな出逢いや学びの喜びのほうがずっと大きいと感じています。
私が、容易ではないなと実感していることは、挑戦と継続をともに行っていくことです。これからも地域に目を向け、地域で活動していきたい。地域の中でのソーシャルワーカーの役割を考えていきたい。そのために大学院で学ぶ道を選びました。
けれど、身体はいくつもあるわけではありません。もっともっと地域に足を運び、地域の人の声を伺って、これまでやってきた活動も、さらにていねいにやっていきたい。そう思いながら、思うように動けない自分にジレンマを感じていました。
でも先日、地域の方からのある言葉で、また継続と挑戦を続けていくエネルギーをいただけました。
その方は、私が5年前に風の詩の活動を始めてから、度々お会いしてきた方です。どんなところで会ってきたかというと、風の詩の地域活動説明会にはじまり、風の詩で企画した研修会、市からの委託で行っている介護予防教室などです。つまり、風の詩の地域活動実践の場に、必ずといってよいほど参加してくださり、かつ、ご意見、ご質問を頂いてきた方です。活動説明会で、最初から「NPOというのは、ボランティアかい? それで何をやっていくつもりなんだい」と厳しい口調で率直に聞かれたときには、これが地域の現実だと思いつつ、毎回今度は何て言われるのだろうと、正直どきどきしていました。
その方が、私にこう言ってくださったのです。
「5年前は、息子のような年代の者にいったい何ができるのかって、心配だったけどさ…。この前の(予防教室)も良かったよ。自分らのために何か必要だと思っていても、どうやってやったらいいかわからない人が、地域にはたくさんいるんだよ。俺も声かけて誘っていくから、これからも続けてくれよな」
本当に心に深くしみる、うれしい言葉でした。地域は決して甘くない。地域で活動するということは生活(いきる)ということの厳しい現実と向き合うことでもあります。でも地域は、そこに生活(いきる)人の思いを直に感じられる場所でもあります。
これからもそんな思いを感じながら、みなさんとともに地域活動を続けていきたい。そして、活動のエネルギーにつながる新たな挑戦も続けていきたいと思っています。
まだ、もう少し今年も残っているのに、酉年でせっかちな私は、新年の抱負について語るみたいになってしまいました。
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