支え合い「安否確認」電話
2007年06月19日 09:00
「もう8時になるんだけど、まだ迎えにこないんけぇ~っ」と、やや不機嫌そうなCさんからの電話が午後8時に入ってきます。
私は社会福祉士事務所を開業し、地域密着型認知症デイービスも開業しています。しかもこの事務所は、私たち家族の住まいにもなっているのです。まさに「地域密着すぎ!?デイサービス」。そのため、ひとり暮らしのCさんが、ある理由により見当識障害が出現したとき、その不安に苛まれ、デイサービス利用の迎えコールの電話確認をしてきますが、この電話によるつながりは、Cさんと私たち家族の安否確認電話になっていると、勝手に感謝しています。そこで、その感謝の気持ちを込めながら、私自身がうっかりした雰囲気を醸し出し、会話をすすめていきます。
――Cさん、どうもすみません。大変お待たせしています。いゃ~もう8時になりますよね~っ…… あれ!?私、勘違いをしていました。今は、夜の8時でした。明日の朝の8時になったら迎えに行かせてください。朝になったら、間違いなく伺わせてださい。ホント、大変お待たせしてしまいすみません(本当にCさんを明日まで待たせてしまうのは事実です)。
すると「ありゃぁ、まだ夜だったね。そっか、それじゃ~ぁ、また明日、よろしくお願いしますね」と、これまでの不機嫌そうな声から、あっけらかんとした声に変わった返事をして電話が切れます。
Cさんにとって、この集会所(デイサービス)に来るのがとても楽しみだといつも微笑んで話してくれます。その理由は、気をつかわなくてもいいし、逆に誰かがいつも気にかけてくれている居場所だからということでした。Cさんの『思い』から出てくるさまざまな活きる言動は、私たち専門職に多くの気づきを教えてくれます。
コメント
デイサービス、8時に迎えって早くない? でも、そのずっと前から、待ってるんだろうね、きっと。
コメント遅れました! さすがで恐れ入ります。
「地域密着すぎ!?」ならではの出来事を楽しみにしております。
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