「体力の続く限り」ディーセント・ライフを目指す
先週、高知県知的障害者福祉協会の主催する「平成24年度第1回施設長・幹部職員研修会」に講師として参加しました。主催者の私に対するご要望は、テーマを「ディーセント・ライフを目指して~虐待防止法を契機に~」として、「体力の続く限り話して欲しい」ときました。私はこの要望に粋を感じ、「♪よさこい、よさこい」と土佐に行ったのです。
池内裕青会長の見識ある冒頭のご挨拶でした
支援者に懲戒権はありません
この間、障害者虐待防止法の施行をめぐり、「厳しい指導の必要な利用者もいるのに、これからは虐待通報されてしまうことが心配だ」という声が、一部の障害領域の支援関係者からちらほら聞かれました。私は当初、このような感想の主旨を全く理解できなかったのですが、虐待防止法の施行直後の時節とあらば、決して聞き捨てておくべきではないと改めて思い直すことにしました。
虐待対応の初動段階
障害者虐待防止法の施行を前後し、私は慌ただしい日々が続いています。10月5日には、さいたま市のノーマライゼーション条例実務者を対象に虐待対応の初動段階に焦点を当てた研修を実施しました(この辺りの内容については先週刊行した『障害者虐待―その理解と防止のために』(拙編著、中央法規出版)に詳しく論じています)。
さいたま市条例実務者研修
障害者虐待防止法施行
この10月1日に「障害者虐待の防止、障害者の養護者の支援等に関する法律」(平成23年法律第79号)が施行され、障害者虐待防止の取り組みが全国で本格化することになりました。これに先立つ9月29日、日本司法書士会連合会は「どこにでもある虐待の芽に気づくために~共に生きる~」の施行直前シンポジウムを開催し、私は講師・パネラーとして参加しました。
日本司法書士会連合会シンポジウム
そして、神戸
「♪神戸、晴れてどうなるのか~♪」(結末は最後に?!)と先日、神戸に行ってきました。兵庫県知的障害者関係7団体主催の「福祉の集い」に講師として参加したのです。テーマは、「知的障害者の意思決定支援を考える」です。
会場となった神戸メリケンパークオリエンタルホテル
周辺はまさに神戸のランドマーク