ゴールドラッシュ
これは、今年の天体現象を彩ることばです。先週の金環日食に引き続き、来る6月6日には金星の太陽面通過が見られます。
今度は6月6日の快晴祈願-頼むよ、ミッフィー!
金環日食のあった5月21日のテレビ報道は、「みなさん日食グラスを大切に取っておいてください。6月6日には、金星が太陽面を通過する珍しい現象がみられます」と盛んに伝えていました。
この天体現象の見どころを解説しましょう。一言でいえば、「丸い金星」が見える!!
金星と水星は地球よりも太陽に近い内側を公転しています。そのため、この二つの惑星は、地球からみると月のように満ち欠けをしています。つまり、ある時は三日月状の形であり、またある時は半月の形をして見えます。ところが、これらの惑星が満月のように丸く見えることは、絶対にありません。ここが、地球の外側を公転する木星・土星・火星と異なるところです。
それは地球との位置関係で、太陽の向こう側にこれらの惑星がある時にだけ満月状になるからです。このような位置関係にあるときは、太陽とその周辺の明るさに遮られるために、金星・水星を地球上から目視することはできなくなります。
ところが、太陽面を通過する金星は丸い!! 今回の太陽面通過を見逃せば、105年後の2117年12月11日まで「丸い金星」を眺める機会は訪れません。このいささかマニアックな感動の世界をぜひとも楽しんでいただきたいと思います(この日も大学は一斉休講にしてくれないかな~)。
ただ、テレビ報道がいうように、金星の太陽面通過を楽しむのは、残念ながら金環日食の時のようにはいきません。金星の視直径は太陽の3%に過ぎず、角度でいうと1′(1分)です。視力1.0の解像力で何とか見分けることができるという小ささなのです。つまり、太陽面を通過する金星はゴマ粒よりもはるかに小さい点に過ぎないために、これが丸い形状をしているかどうかは日食グラスをかけただけの肉眼で確認することはできません。
もし、天体望遠鏡や双眼鏡をお持ちの方は、これら専用のサングラスを対物レンズ側につけてご覧になると、「丸い金星」の感動を味わうことができるでしょう。望遠鏡や双眼鏡の専用サングラスを装着せずに、眼に日食グラスをつけているからといって、これらを覗くことだけは止めてください。日食網膜症と同様の事態が発生するからです。
金星の太陽面通過の時間帯は、東京で次のとおりです。7時10分頃から太陽面に接触して太陽面通過がはじまり、13時47分頃に終了します。「丸い金星」を目視できない方のために、金星の太陽面通過の感動画像をお届けできるようにチャレンジしてみます。
さあ、みなさん、6月6日の快晴祈願をしましょう!!!
コメント
ふむふむ、なるほど。金星はミッフィーの胸に付けているコメントを、パソコン画面を拡大しなければ読むことができないほどに、天体望遠鏡や双眼鏡でのぞかなければ見えないのですね。
九州北部では雨雲のために金冠日食を見ることができなかったので、非常に残念でした。今回の金星はなんとか見てみたいものです。
さて、宗澤さんの虐待論に関する著書が近々出版されると聞き及んでおります。虐待に関するこれまでの書籍は、そのほとんどが近視眼的であったり、感情論的であったりの内容で辟易しておりました。今回の出版は待ち望んでおりましたし、社会的にも大きな意味を持つものです。金環日食を見ることはできなかったのですが、こちらは確実に拝読させていただきます。
ずいぶんご苦労なされたことと思います。お身体ご自愛のほど。
6日にそんなイベントがあったんですね!全くノーマークでした。
次が100年以上先とか、正に一生に一度のチャンス。先日の日食は日食グラスが入手できなかったため、テレビと画像での観賞となりましたが、今回こそは!
…と、意気込んでみれば、望遠鏡や双眼鏡がなければ小さくて見にくいという事実。持ってないので残念です。
しかし、教授が写真を載せてくれるということなので、自分もてるてる坊主でも作って晴れを祈ってます!…
あと、大学の一斉休講も。笑
ついに明日ですね!金星の太陽面通過。
金環日食に続きそんな歴史的なものが見れるとは...まさにゴールドラッシュですね\(^o^)/
金環日食のときは爆睡していて起きれなくて、テレビのニュースだけでしか拝めず、今回こそは!と思っていたのですが、まさかの肉眼では見れないということで、とても残念です。ゴマ粒ならギリギリ見えるんですが、それよりはるかに小さいとなると...さすがにキツいですね。天体望遠鏡も双眼鏡もないことをこんなに悔やんだことはありません。どこかで見せてくれるとこはないですかね?
しかも、次のチャンスは105年後ですよね?生きていたらおそらく国内最高齢更新レベルなので、さすがにそのころには見る気力も湧かないと思います。
なので、なんとか今回のチャンスで綺麗な丸い金星が見たいです‼
先生、ぜひ感動画像を撮って見せて下さい(^O^)晴れるよう願っています。
僕はこの様なイベントにはあまり興味がないのですが、ブログの記事を読み進めれば進めるほど後悔の念にかられました、、、興味がなくとも一生に一度と言われると物凄く惜しいことをしたなあ、とよくわからない喪失感に教われています(笑)金星の太陽面通過、次は105年後か・・・頑張って長生きしてみたいものです・・・
金環日食は、見るまではそこまで興味がなかったのですが、テレビのニュースで見た瞬間に感動しました。しかしその裏では正しい見方をせずに、目に異常をうったえた人が多数いました。いろいろありましたが、人生で一回あの光景を観察できてよかったです。
金環日食は、見るまではそこまで興味がなかったのですが、テレビのニュースで見た瞬間に感動しました。しかしその裏では正しい見方をせずに、目に異常をうったえた人が多数いました。いろいろありましたが、人生で一回あの光景を観察できてよかったです。
自分もニュースなどで騒がれる前は、金環日食に関して何も興味はありませんでした。しかし、せっかくだしと思い、金環日食の日、外に出て太陽を見たら、とても驚きました。太陽の中にきれいなリングの形が浮かび上がっていて自然の神秘を感じました。次見られるのは凄く遠い未来らしいですが、見れるものならもう一度見たいです。
金環日食を見た経験を経て、普段あまり注目しない太陽や空などもたまには眺めているのも良いことだと思っています。
6月6日の金星の太陽面通過、講義中かつ曇り空で見られませんでした。金環日食は日食グラスを片手にしっかり見ました!!〝丸い金星〝、このblogを読み、仕組みを理解してその素晴らしさ、凄さがとてもわかりました。私は視力は良いので是非肉眼でみてみたかったなと、今更ながら残念な気持ちでいっぱいです。
6月6日の金星の太陽面通過、あいにくの曇天で残念でしたね。テレビ報道でもあまり良く撮影されていませんでした。雲も講義も無ければ、この奇跡的な天体ショーを見られたでしょうに。
私は金環日食のあった日に、自宅からではなく、埼玉県北部のパーキングエリアで観測しました。着いたときにはもうすでに日食ハンターでいっぱいでした(笑)完全にリング状になったときにはみんな拍手をしていました!やはりあれは生で見ると感動しますね。そのわずか数分の間に何人の人が空を見上げたかと考えると、その魅力は絶大なモノなのでしょう。
次の関東で観測出来る金環日食は約300年後。この機会に見られて本当に良かったです。
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