ゴールドラッシュ
これは、今年の天体現象を彩ることばです。先週の金環日食に引き続き、来る6月6日には金星の太陽面通過が見られます。
今度は6月6日の快晴祈願-頼むよ、ミッフィー!
いよいよ金環日食!!(3)すべての生命に思いを馳せる
今回の日食は皆既日食ではありません。太陽の光球のすべてが月に隠れる皆既日食は、ダイヤモンドリングの消えた瞬間から彩層が見え、その後にコロナや紅炎を観察できます。金環日食ではこのような現象の観察はできないとしても、宇宙の壮大なドラマに想いを馳せるのもよし、「私もあんな光り輝く指輪を授かりたいわ」と自分の願いを人知れず託す(笑)のもありでしょう。
もうすぐ太陽に重なる月 2012/5/5 19:30撮影
いよいよ金環日食!!(2)太陽・日食をめぐって
太陽・日食と神々
人間は昔から、太陽のはかり知れない恩恵を受けとめ、太陽を神と崇めてきました。古代エジプトのラー、ギリシャ神話のヘリオスとアポロン、ローマ神話のアポロ、そして日本神話の天照大神(アマテラスオオミカミ)。インカ帝国には有名な「太陽のピラミッド」があります。
ギリシャ神話のヘリオスやローマ神話のアポロは男性であるのに対し、日本神話の天照大神は女性です。わが国における女性解放運動の草分けである平塚らいてうも文芸誌『青鞜』創刊の辞で「原始、女性は太陽であった」といさましく宣言していますから、日本の歴史を鳥瞰すれば、大部分の時代は男が日影者だったのかも知れません。
「天の岩屋戸」の神話は、素戔嗚尊(スサノオノミコト)の乱行にたまりかねた天照大神が天の岩屋戸にこもってしまうとこの世は暗闇となったため、天照大神を天の岩屋戸から引っ張り出すのに神々が苦心惨憺するお話です。現代に生きる私には、スサノオノミコトはわが国におけるDV男のはしりだったのではないか、女性を怒らせることほど怖いものはないという男への戒めなのではないかと、さまざまな感想が勝手に湧いてきます。
いよいよ金環日食!!(1)楽しんで観測するために
5月21日(月)の金環日食がいよいよ近づいてきました。日常生活圏で日食を観望できるのは、一生に一度あるかどうかの幸運です。金の指輪のように輝く太陽を、みんなでぜひとも眺めましょう!
太陽-黒いシミは太陽黒点 2012/04/24 11:40撮影