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宗澤忠雄の「福祉の世界に夢うつつ」 2011年08月

不遜な「神」とポスト福祉国家期

 雷鳴とともに、突然、雲間から現れた神曰く、「アメリカと日本の国債の格付けを引き下げる」と。
 民衆の生活はおろか、それぞれの国や国際社会の民主主義を一顧だにせず、格付会社は「神」のような特別の存在として突如現れては、一方的な宣託をして姿を消します。サブプライムローンやリーマン・ブラザーズが破たんするまで、その格付評価を下げなかった過去の傷があることなどはどこ吹く風で、居丈高な評価者としての存在を貫きます。
 この不遜な現代の「神」こそ、ポスト福祉国家期の不透明さと民衆の暮らしにおけるはかりしれない不安をもたらしてきた諸悪の象徴であると考えます。罰当たりものめが…。

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誰が日本を統治しているのか?



夏休み子ども企画

 この8月20日、「共に生きる~ユニバーサルデザインを考えよう~」をテーマに、さいたま市市民活動サポートセンター企画の、小学生の子どもたちのための「夏休みの自由研究対応講座セミナー」の講師を務めました。
 子どもたちの活きいきした身体の動きや眼の輝きに接すると、このような企画の大切さを実感します。

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子どもたちに車いすの扱い方を学んでもらう



広末達也さんを偲ぶ

 広末達也さんは、埼玉大学に私が赴任してはじめて指導を担当した学生でした。板橋区職員としてソーシャルワーカーをしてきた彼は、2008年8月にご家族との旅行中に、水難事故で逝去されました。享年38歳、まさに突然の訃報でした。
 その時から丸3年を迎えるにあたり、ここに哀悼の意を込めて広末達也さんが私に残したものを記しておきたいと思います。

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学生時代の広末達也さん-左から2人目



食の文化運動

 「1日30品目」を憶えていますか?
 これは、1985年厚生省「健康づくりのための食生活指針」で提示された言葉です。未だにこの言葉の呪縛にはまっている方もいるかも知れませんが、2000年改定の新食生活指針からは「主食、主菜、副菜を基本に食事のバランスを」となって、「1日30品目」の言葉は消えてしまいました。

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私のお気に入りの「サラメシ」-埼大正門前Be-Plantの「しょうが飯」



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プロフィール
宗澤忠雄
(むねさわ ただお)
大阪府生まれ。現在、埼玉大学教育学部にて教鞭をとる。さいたま市障害者施策推進協議会会長等を務め、埼玉県内の市町村障害者計画・障害福祉計画の策定・管理等に取り組む。著書に、『医療福祉相談ガイド』(中央法規)、『成人期障害者の虐待または不適切な行為に関する実態調査報告』(やどかり出版)等。青年時代にキリスト教会のオルガン演奏者をつとめたこともある音楽通。特技は、料理。趣味は、ピアノ、写真、登山、バードウォッチング。

【宗澤忠雄さんご執筆の書籍が刊行されました】
タイトル:『障害者虐待 その理解と防止のために』
編著者:宗澤忠雄
定価:¥3,150(税込)
発行:中央法規
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