ようやく成立した―障害者虐待防止法
「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」(法律第79号)は、この6月17日の参議院本会議において全会一致で可決され成立の運びとなりました。
この6月24日に公布され、平成24年10月1日施行です(条文は、次を参照されたい。
http://kanpou.npb.go.jp/20110624/20110624g00134/20110624g001340031f.html)。
この数年間、国会に上程されては廃案となってきたため、障害者虐待防止法の成立はひとまず大きな一歩として受けとめたいと考えます。
手話通訳者の仕事とはどのような営みか
過去8年間、さいたま市障害者施策推進協議会の会長を務めてきた中で、手話通訳者を増やす課題は一筋縄ではいかないことを痛切に感じてきました。手話講習会の定員や回数を増やすことが、すぐさま手話通訳者の増大に結びつくわけではありせん。
聴覚障害のある人たちからは、地域生活のあらゆる場面に必要なコミュニケーション保障の課題として手話通訳者の拡充が切実で一貫した要望であるにも拘らず、なかなか自治体施策としての結果が出せないし、出しにくいのです。
「手話を学ぼう」とする人は多いのに、「手話通訳者」になる人は少ない。この間にある壁は一体どのような内容で、どうすれば突破できるのでしょうか?
条例づくりでの手話通訳者(中央)-手の動きが見やすいように、黒の服装に統一している
ホタルと原発
この間、ある地方への出張先で、出始めのゲンジボタルに巡り合いました。そこでは、宿泊先の従業員から「東京からホタル目当てにたくさんお客さんがいらっしゃいます」と伺いました。
出張から東京に戻ったのは、福島第一原発の事故からちょうど3ヶ月となる6月11日。照明を半分に落とした羽田空港ターミナルビルから都心に入ると、さまざまな街角では「反原発」の大規模な集会やデモンストレーションに出くわしました。
出始めのゲンジボタル-淡く写る情景は日没後の天文薄明によるもの