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宗澤忠雄の「福祉の世界に夢うつつ」 2010年07月

硝子体内注射体験記

 眼球に直接注射を打って、薬剤を注入する-想像するだけで足が震えます。先日、この先端医療による治療を私は体験してきました。



100人委員会にチョウゲンボウ現わる(!?)―地域社会の豊かさと人間の多様性

 7月10日開催のさいたま市条例づくり100人委員会の会場にチョウゲンボウが現れました。チョウゲンボウは、ワシタカ目ハヤブサ科に属し、崖に営巣することを好む鳥です。100人委員会当日の会場の建物は、チョウゲンボウにとって崖に見立てるような構造物だったのでしょう。下の画像にあるように建物上部の窪みから下を睥睨(へいげい)し、獲物を狙っているかのようでした。



当事者・支援者・第三者-その2 ある施設の閉鎖性から考える

 かつて、ある入所施設で10cm四方の織物に「¥9,800」の値札のついている「授産製品」が飾ってあるのを見とめました。その訳を施設長に訊ねると、「わずか10cm四方の織物をつくるのに、これをつくった障害のある人は大変な時間と労力をかけたのだから、当然の値段だ」と言います。半ば「気の利いたジョーク」のつもりなのかもしれませんが、福祉人としての信念を表現したもののようでした。



当事者・支援者・第三者-その1 卒業生のその後から思う

 福祉の世界は、「当事者」と「支援者(または専門家)」という基礎的な区分をもってさまざまな議論がされてきたように思います。しかし、最近この枠組自体を検討しなおすべきではないかと考えるようになりました。これから2回に分けて、この問題を考えてみます。



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プロフィール
宗澤忠雄
(むねさわ ただお)
大阪府生まれ。現在、埼玉大学教育学部にて教鞭をとる。さいたま市障害者施策推進協議会会長等を務め、埼玉県内の市町村障害者計画・障害福祉計画の策定・管理等に取り組む。著書に、『医療福祉相談ガイド』(中央法規)、『成人期障害者の虐待または不適切な行為に関する実態調査報告』(やどかり出版)等。青年時代にキリスト教会のオルガン演奏者をつとめたこともある音楽通。特技は、料理。趣味は、ピアノ、写真、登山、バードウォッチング。

【宗澤忠雄さんご執筆の書籍が刊行されました】
タイトル:『障害者虐待 その理解と防止のために』
編著者:宗澤忠雄
定価:¥3,150(税込)
発行:中央法規
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障害者虐待 その理解と防止のために
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