さいたま市の「障害者相談支援指針づくり」-その2
二つ目は、行政機関の相談支援機能を障害者生活支援センターのそれとともに、維持し発展させていくことを担保するという目的です。ここには虐待対応に公的機関の支援が不可欠だという考慮を含みますが、それだけに限られたためではりません。社会福祉基礎構造改革以降の状況においてこそ、行政機関にも相談支援機能が必要であると考えるのです。
さいたま市の「障害者相談支援指針づくり」その1
前回のブログで取り上げた「ドクター・ショッピング」のような行動は、相談支援の領域でもきわめて起こりやすいものです。いやむしろ、障害領域における相談支援サービスの「高度平準化」の達成には、医療サービスよりもはるかに労力と時間をかける必要があるでしょう。
このような問題解決に向けた取り組みの一つが、さいたま市の地域自立支援協議会で昨年度から着手した「障害者相談支援指針づくり」です。その完成は今年の晩秋になる予定です。
写真 さいたま市障害者総合支援センター
ドクター・ショッピング-体験からの疑問
「ドクター・ショッピング」という現象があります。それは「なにも医者を買いあさるわけではない。診断や治療に納得できず、何ヵ所も医療機関や医者をたずね歩くこと」(小野繁著『ドクター・ショッピング―なぜ次々と医者を変えるのか』、3ページ、新潮新書、2005年)を指します。重大な疾病や障害の告知から受容のプロセスにおいて、このような現象が起きることはよく知られています。
ミツバチの大量死-日本のミツバチは「過労死」か?
これから7月にかけて、自宅の庭にある木苺(ブラックベリー)の花には、さまざまなミツバチの仲間が蜜を求めてやってきます。木苺の類はもともと受粉率の高い植物だと聞きますが、ミツバチの仲間が大勢やってくるおかげで、毎年大量のブラックベリーを収穫し、自家用のジャムやフルーツソースに事欠くことはなく、初秋には知人に配って回らなければさばけないほどです。