団地に住まう
写真1は、日本最古の公団住宅の一つ、東京都三鷹市の牟礼団地です。ここの賃貸棟は、老朽化のためにすでに建て替えられていますが(写真2)、この写真は現存する分譲棟です。戦後日本の住宅政策を象徴する「歴史的建造物」と言えるかも知れません。
かつて私は、数年間この団地の住人でした。
写真1 牟礼団地-日本最古の公団住宅
写真2 立て替えられた牟礼団地の賃貸棟
住まうことは生きること 間取り編
既存の一般住宅とグループホーム・ケアホーム専用住宅(以下、「ホーム専用住宅」と略)では、間取りがまったく異なります(図1、2参照。図1はホーム専用住宅のものですが、原画自体が不鮮明なため、間取りの構成をご理解戴ければと思います)。
図1 あるホームの間取り
図2 一般住宅の間取り例
住まうとは生きること システムキッチン編
障害のある人のグループホーム・ケアホーム(以下、「ホーム」と略)を見学してまわると、既存の住居を借り上げたものよりも、ホーム専用に新築した物件に、幾多の点でアドバンテージのあることが分かります。
写真1と2は、ホーム専用住宅の階段と洗面所です。階段の蹴上げは低く設計され、場合によってはホーム・エレベータをつけたところもありますから、肢体不自由に由来する移動困難や車椅子利用者にも、屋内の垂直移動に対応しやすい造りとなっています。
洗面台が2個並列されているのは、洗面や整容に必要な手間と時間の個人差を考慮して、洗面に待ち時間を作らないための工夫です。
写真1 ホーム専用住宅の階段―蹴上げが低い
写真2 同洗面所
Iさんの書にみる品格
梅雨末期は、断末魔のような激しい雷雨に襲われることがあります。写真1は、このような激しい雷雨がとおり過ぎた直後の、梅雨明けを告げる夕暮れを川越の街で撮影したものです。関東地方を除き、今年の梅雨は長引いていますから、じめじめした不快な空気が日差しの照る夏空に入れ替わることを待ち望む人はさぞや多いことでしょう。
そんななか、数日前に私は、障害のある人のケアホーム・グループホームの実地検分と資料収集のために、名古屋に出かけてきました。すでに梅雨の明けた関東から出向きましたから、ちょうどそのとき東海地方を襲った豪雨にはびっくりしました。“cats and dogs”どころか、“Tigers and Dragons”のようなどしゃ降り…(?)。
写真1 梅雨明けを告げる街の夕暮れ