桜と日本人
2008年10月02日 09:00
桜は日本人にとって、なじみの深い花です。
桜の花の咲き乱れる様は、春のお花見に大勢の人たちを魅了してきましたし、プロかアマチュアかを問わず、桜の花をテーマに撮り続けている写真家もたくさんおられます。また、桜の花の「華やかに咲いて、パッと散る」様は、日本人のメンタリティに込められた潔さや引き際の美学の象徴にされてきました。
昨今は、ある国のトップに「短く散る政治哲学」が流行っているようですが、これはまったく美しく感じられません。
さて、桜に関する歌は、さまざまな角度から桜の「美しさ」に光をあててきました。
戦時中の『同期の桜』の歌詞は、時代とテーマを反映して「散ることの美学」に重きのある点で「桜美学」の定番と言えるかも知れません。
しかし、最近の歌である森山直太郎さんの『さくら(独唱)』や河口恭吾さんの『桜』では、人生の何らかの節目に立って、春が訪れるたびに繰り返し咲き乱れる花のあり様に、友情や愛情への永遠の信頼を託しているようにも思えます。
◇『さくら(独唱)』 作詞:森山直太郎・御徒町凧、作曲:森山直太郎
(歌詞は以下のサイトで検索してください。
http://www.utamap.com/)
◇『桜』 作詞・作曲:河口京吾
(歌詞は以下のサイトで検索してください。
http://www.utamap.com/)
このように、桜の美しさに託される意味は、それぞれの人の生きる時代やライフステージによって、意味を異にするのでしょう。
六義園のしだれざくら(著者撮影)
コメント
春に咲き、あっという間に散る姿が私には「入学・卒業」などの人生の門出を祝っているようにも、それに伴う「別れ」を悲しんでいるようにも感じられますね。
ちなみに私の思い出にある一番最初の桜の歌は「さくら咲いたら、1年生♪」です。
「桜の美しさに託される意味は、それぞれの人の生きる時代やライフステージによって、意味を異にするのでしょう」という言葉にとても共感しました。桜を見て切ないと思う人もいれば美しいと思う人もいる。桜を見れば誰もがこう思うといった概念がないように、障害をもつ方を見たらかわいそうと思う固定概念は間違っていると思いました。
私が好きな桜に関する歌は森山直太郎さんの『さくら(独唱)』で、この曲を聴くたびに小学校・中学校…と卒業式を思い出し、当時の友人との思い出を懐かしく思います。新たな出会いや出発もある春ですが、それ以上に別れのイメージが強いです。
これからの時代において、桜がどのような意味で捉えられていくのかが気になります。
ブログ、興味深く読ませていただきました。
毎年4月になるとお花見に行き、桜を見ながらお弁当を食べ、たくさん桜の写真を撮ります。
桜はとてもきれいで、私の大好きな花の一つです。
ブログに挙げられている森山直太郎さんの『さくら(独唱)』や河口恭吾さんの『桜』、ケツメイシの『さくら』など桜に関する歌はたくさんありますね。
私が1番好きな桜の歌は、ENDLICHERI☆ENDLICHERIの『ソメイヨシノ』です。
堂本剛さんの歌なんですが、母親と桜を見たときに、「あんたとあと何回桜を見られるんやろう」と言った母親を想って作られた曲です。
桜が散る姿をまるで桜が泣いているようだと表現されていて、素敵だなと思いました。
桜はすぐに散るからこそ美しいのだと思います。
その姿は儚げで、人を立ち止まらせ、何か大切なものを見落としていないか教えてくれるように感じます。
日本の大切な文化を大切にしていきたいです。
確かに桜と日本人には深い関わりがあるんでしょうね。
MAYさんが仰るとおりに入学時には満開に咲きほころぶ桜であり、卒業時には散り行くどこか物悲しい桜であったりと、日本人の心情をもっともよくあらわす花のような気がします。
そして不思議に思うのは、病院、学校、お墓、公園と何処に植えられていても違和感のない存在というのも面白く感じます。
あれ程華やかな色合いなのに、決して存在感を主張しないも日本人の感情にあっているのかもしれませんね。
また老若男女問わず歌によく使われるのもこの桜が多いような気がします。
特に恋愛感情を歌ったものも多く「恋人=桜」を容易に連想でき、桜を題材にした歌にヒット曲が多いのもこの桜という言霊の力が大きく働いているように思えます。
宗澤先生の仰っていた先ほどの2曲は私がちょうど大学に入学したころの音楽です。あのころは友情や愛情への歌に思えましたが、卒業間近になるとどこか別れの歌のような気分にもなります。
桜は存在だけでなく、言葉にも特別な力を持っているのでしょうね。
桜に思い出のある人は多い、というよりむしろ、思い出のない人の方が少ないともいえるかも知れません。
ですが、桜に限ったことではありませんが、花や草木やそのほか様々な季節の景色に気を止められることはとても幸せだと思います。
その日その日の生活でいっぱいの暮らしでは、そのような余裕はないと思います。桜の咲く季節は年度末のために被る様々なつらい思いに悩まされ、今のように寒くなれば、雪景色の美しさよりも暖房費用のやりくりに追われる人もいるのでしょう。
そんなことを思うと、胸が痛みます。日本ならではの季節の移り変わりを、誰もが楽しむことのできる社会になればと思います。思うだけでは何も変わりませんが…。
こうしている今も寒空の下で援助を求めている人がいるのですよね。
あらゆる福祉サービスが、助けを必要とする人々に行き渡ることを願います。
ブログ拝見させていただきました。
宗澤さんのおっしゃる通り、桜は日本人になじみの花です。日本を代表する花と言っても過言ではないと思います。春になると桜は私達を迎え入れてくれます。
ケツメイシの「桜」でも歌われているように、「桜舞い散る中に忘れた記憶と…」と桜を見ると何か忘れかけていた様々な思い出を思い出す人は多いのではないかと思います。春は出会いと別れの季節とも言われるので、思い出の季節が春ならなおさらではないかと思います。私は桜を見ると美しいなと見とれる気持ちにもなりますが、どこか切ない気持ちの方が大きいです。でも、桜は大好きな花です。
日本人のお花見をする、桜を重んじる文化を大事にしていきたいです。
ブログ、拝見させていただきました。
桜は、日本の国花にもなるほど日本人に馴染み深い花で、多くの人がその花に色々な思いを馳せてきたのだろうなと思います。
桜の魅力、実のところは一体何なんでしょうか。
美しい薄桃色の花びらなのか、立派に構えるその立ち姿なのか、魅力の感じ方は十人十色だと思います。
桜がきれいに咲き誇り、そしてすぐに散っていってしまう様を、様々な情景に見立ててきた日本人の感性が私は大好きです。
偶然にも桜が咲く季節は、出会いと別れが多い季節。切ないイメージを持っているというのも桜の魅力なんだろうと思います。
また、私には、桜が立派に咲き誇る姿は、人間の満点の笑顔のようにも見えますし、桜が散っていく姿は、人間がさめざめと泣く姿を連想させます。
そんな桜が私は大好きです。
最近、めっきり寒くなってきたので、早く桜が見られる季節になるといいなあと思います。
コメントさせていただきます。
確かに桜と日本人というのは切っても切れないものだなと感じます。どこを見ても、春には桜が咲き乱れていて、テレビでは桜前線のような感じで特集もくまれます。桜を題材にした歌を歌っている歌手の方はたくさんいますし、桜の写真もよく目にします。きっと短い期間で鮮やかに咲き、あっという間に散ってします、
その儚さや美しさに私たちは心をうたれ、色々なものに重ねて考えているのでしょう。
日本を代表する花である桜を私はすきです。桜という言葉を聞いただけで、美しいイメージが沸きとても良い気持ちになれるような気がします。そんな意味でも、桜は私たちになくてはならない存在だと思います。
桜が咲く時期には、花見シーズンの到来です。みんなが楽しく、いい気分でお酒を飲み人間関係を深くするサポートもしてくれます。私は毎年、桜が咲く季節を心待ちにしています。
ブログ拝見しました。
日本人は本当に桜が好きだなと思います。今は満開を楽しみ,桜の木のもとでお花見をしたりお酒を飲んだりしますが,逆に散ってゆくことに趣きを感じる人もいます。
話はそれますが,アメリカと木を交換するとき,日本からアメリカへは桜が,アメリカから日本へははなみずきが送られたそうです。アメリカは桜を大事に育てたそうですが,日本ははなみずきをそこまで大事にしなかったそうです。桜は海外の人の心をも動かす日本の代表花だと思います。
桜を見ると私も人生で何か一花咲かせて潔く散りたいといつも思います。春になると桜の散る様を見ながらいつもそう思います。今年は大きな目標を立てたので散るかどうかは別として一花咲かせたいものです。
カレンダーでは一年は冬で終わりますが、季節は春夏秋冬と綴りますね。この記事の視点のように、春を「年」というものを繰り返す際の始点(節目)であると感じている人も多いのではないでしょうか。そして、春を待っていたかのように一斉に桜が咲き始め、「年」の始まりを劇的に彩り、記憶を焼き付けたり、想起させたりします。
歴史を振り返って見ると音楽はかなり古くから人間の生活に密着していたことがわかります。初めのうちはおそらく雨の音、風の音、波の音、鳥の声など、音楽としてではなく、音として存在していたのでしょう。それがいつの頃か、楽器の生み出しによって音楽が急速に発展をとげることになりました。それからの音楽は人間の歴史に深く結びつくようになりました。世界各地に民俗音楽が散らぱっています。使われた楽器の材料からその地方の人々の生活が、歌っている内容からその人々の考え方えを伺うことができます。音楽は文化の一つであり、人と人の中に生まれ、ジャンルや人種を問わず、文化の壁を超え心を魅了し、世界を変えることのできる唯一な共同体であると思います。
歴史を振り返って見ると音楽はかなり古くから人間の生活に密着していたことがわかります。初めのうちはおそらく雨の音、風の音、波の音、鳥の声など、音楽としてではなく、音として存在していたのでしょう。それがいつの頃か、楽器の生み出しによって音楽が急速に発展をとげることになりました。それからの音楽は人間の歴史に深く結びつくようになりました。世界各地に民俗音楽が散らぱっています。使われた楽器の材料からその地方の人々の生活が、歌っている内容からその人々の考え方えを伺うことができます。音楽は文化の一つであり、人と人の中に生まれ、ジャンルや人種を問わず、文化の壁を超え心を魅了し、世界を変えることのできる唯一な共同体であると思います。
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