秋葉原の事件から1 事件をとらえる姿勢
6月8日(日)、秋葉原の歩行者天国で「通り魔殺人事件」が起きました。この後、17日(火)に「連続幼女殺人事件」の宮崎勉の死刑が執行され、19日(木)には、警察庁が昨年1年間の自殺者に関する統計を発表し、10年連続で自殺者が3万人を超え、30歳代と高齢者が過去最多であることが報じられています。23日(月)には、JR大阪駅で起きた「通り魔傷害事件」の容疑者逮捕の報道が続きました。
相次ぐこのような報道に接すると、「加害者-被害者」の枠をはるかに超えて、現在の日本の社会が「壊れている」という実感を抱くのは私だけではないでしょう。そこで、これらの事実から何を私たちは受け止めればいいのかが問われるように思います。
「カラス」と「メタボ」の品格
みなさんご存知の童謡に、次の一節があります。
からす なぜ啼くの からすは山に
かわいい七つの 子があるからよ~
この一節は、あながち作り話とはいえません。カラスは、巣での育雛を終えてヒナが巣立ちをした後も、数か月は家族で行動をともにするからです。知能の高い鳥ですから、ヒナの学習にも時間をかけるのでしょうか。
鳥の育雛
「保育所を利用して(1)~(4)」をこれまで書いてきました。このきっかけは、私にとって5月10~16日の愛鳥週間にありました。
「バードウィーク」はアメリカ伝来の習慣です。アメリカに従ってもともとは4月10~16日のところを、この時期の日本では北国を中心に雪の残る地方も多いところから、1か月遅い設定に替えられたそうです。しかし、この時期の鳥たちは繁殖期に入るため、日本の愛鳥週間には、鳥たちの繁殖行動を街中でも見ることができます。
保育所を利用して(4)
保育所を利用して気づいたもう一つのことは、故郷を離れてはじめて「地域」を実感したことでした。私と娘にとっての保育所は、地域に暮らしを築く拠点であり、地域への架け橋でした。
仕事と家事・子育ての「二重負担」を背負うことによる「時間貧乏」は、地域と自治体に支援をアピールすべき困難を抱えているのにアプローチできない悪循環をもたらします。ですから、何よりもまず、保育所が子どもをしっかりと受け止めていることへの親の安心と親子のゆとりが必要でした。