人を形成する「出会い」
2007年07月02日 09:00
自慢できる話ではありませんが、深酒をしてどのように帰宅したのか覚えがないような時でも、靴は玄関に揃えて脱いであります。そのたびに「三つ子の魂百まで」とはよくいったものだと感心します。
母方の祖父は厳格な人で、とりわけ履物の脱ぎ方や揃え方には厳しかったのです。トイレにはスリッパの形にテープが貼られ、その枠から少しでもはみ出していると注意されました。おかげで今でも、玄関に靴が脱ぎ散らかしてあると気持ちが落ち着きません。
祖母は日々の暮らし方、たとえば掃除や台所仕事の手順から、だしの取り方やぬか床の作り方までノートに書き留め、成人の祝いにと贈ってくれました。