東北地方の刑事施設 その後の情報
私の友人が、被災した地域でボランティアをして戻ってきました。
彼女に色々聞いたのですが、「被災地」と一言で言っても、地域によって、また、同じ町内でも避難場所によって、だいぶ支援活動の状況が異なるそうです。
友人は、もともとその地域で活動していた小さな団体と一緒にボランティアとして、避難所や損壊をのがれた自宅で過ごしている人たちのところに行き、お話を聞き、食べ物や飲み物、クリームや化粧水などの配布を手伝ってきたとのことです。
彼女の報告によると、クリームなどを手渡すと、女性はみな表情が明るくなり、「明日から肌のお手入れできるようになるのが楽しみ」と喜んでいたそうです。
今後は、ますます、話を聴くことや、リラックスできるもののニーズが高まるのでしょう。
ところで、今回は、そろそろ震災以外の話題をブログに書こうかな、と思っていたのですが、先日情報を提供してくれた国会議員が、再び政府に詳細を尋ねて、北関東から東北地方の刑事施設および少年院の状況がわかりましたので、お伝えします。
被災地域も広く、監獄人権センターでもなかなか東北および北関東地方の刑事施設の状況を把握できず、4月8日にやっと詳しい情報を手に入れることができました。
先週まで情報があまりなかった石巻拘置所ですが、建物が損傷しており、収容されていた人たちは仙台拘置所へと移送されたとのことです。その仙台拘置所や宮城刑務所、隣接する少年院では、震災翌日から3月29日まで食事は非常食だったと資料に書いてありました。
4月6日現在の情報ですが、電気や水道などは回復したものの、ガスはまだ復旧していないとのことです。
福島県の刑事施設は、新聞報道のとおり、郡山拘置支所は一時的に宇都宮拘置支所へ収容者を移送し(現在は郡山に戻っている)、いわき拘置支所は収容者を東京拘置所へ移送したとのことです。
黒羽刑務所は、築40年と古いためか、施設にかなりのダメージを負ったようです。受刑者の収容には問題がないのかもしれませんが、施設には治さなくてはならない部分がまだまだあるようです。
他の施設の状況などは監獄人権センターウェブサイトに掲載しています。
実際に現地に行った人の話を聞くと、あらためて大変な事態だったということがわかります。
私自身は友人のように今すぐに被災した地域に行くことはできませんが、こちらでできることを取り組もうと思いました。
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