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秋山映美の「監獄から社会へ」 2010年12月

アベニューQ

 先日、アベニューQというミュージカルを見ました。
 5月にニューヨークに行った時に見てきたのですが、来日公演があるということなので、もう一度見ようと思い国際フォーラムまで行ってきました。
 アベニューQはパペット(人形)と人間のキャストが一緒に舞台の上で演じます。登場人物のうち8人はパペットで、3人は人間です。

 大学で学位をとった主人公がアベニューQにあるアパートに引っ越してきて、そこで起こる出来事を軸にストーリーは進みます。



性同一性障がいのある受刑者の処遇

 12月10日に監獄人権センターのニュースレターの最新号が発行されました。
 その中にいくつか興味深い記事があるのですが、今回は、性同一性障がいのある受刑者の処遇について紹介します。

 監獄人権センターでは、数年前から件数は少ないものの、何件か性同一性障がいのある人から刑務所や拘置所、留置場での不当な扱いについての相談を受けていました。
 手術を受けて外見上は女性の姿になった方でも、戸籍上が男性の場合、男性の被収容者と同じ処遇をされることがあります。中には、刑務官などから体を見せてみろといわれたり、差別的な扱いを受けたりするケースもあります。



受刑者とアート

 BIG ISSUE 156号に「犯罪者の絵画展」という記事がありました。50年近く受刑者などによる芸術活動を促進しているというイギリスのチャリティ団体の活動を紹介する記事です。
 11月にロンドンで絵画展が開催されていたとのことですが、この取り組みでは、芸術活動に触れることが受刑者などに変化をもたらすという例も挙げられていました。
 さらに、私にとっては、絵画展へ出品された作品の審査員としてかかわっていている犯罪被害者も受刑者らに対する気持ちに変化があったことを語っているのが大変印象的でした。



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プロフィール
秋山 映美
(あきやま えみ)
NPO法人監獄人権センター
理事
明治大学大学院法学研究科修士課程を修了。明治大学法学部在学中から、監獄人権センターにボランティアとして参加。受刑者や家族などから届く、月200件にものぼる相談の手紙にボランティアと協力して対応したり、受刑者の現状を世に訴えたりなど、刑事施設内にいる受刑者の人権に関わる活動を続けている。
監獄人権センターHP
 http://cpr.jca.apc.org/
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