国立の更生保護施設
2010年08月06日 09:00
先日、3カ所目となる国立の更生保護施設が福島県に新しく開所されました。
国は、全国に5カ所ほど更生保護施設を開所する計画をたてていますが、実現までに時間がかかっています。
この施設は、刑務所を仮釈放で出所した人が短期間入居する施設ということもあり、各地で建設反対の声があがっているのです。
刑務所も古くからある施設は、わりと交通の便が良かったり、刑務所建設のあとに宅地開発されたので住宅地に近接しているところもありますが、新しい刑務所は、バスが1日数本しか走ってないような山奥に建設されています。
「刑務所を出所した人はまた再犯するのではないか」、「万が一自分たちに危害が及んだらどうしよう」と心配する気持ちはもちろん理解できます。
これは、何か事件が起こった時ばかり、刑務所の中の事が報道され、受刑者の姿があまり私たちに伝わってこないからかもしれません。
しかし、そうはいっても、受刑者もいずれ社会に戻って来ますし、社会復帰の施設を山奥に造ったのでは、就職活動もままならないでしょう。
必要なんだけれど、なるべくなら自分の住んでいる地域のそばには造ってほしくない、このような施設の建設は、いったいどうしたらいいのでしょうか。
海外の刑務所では、外泊ができたり、刑務所から外へ通勤ができるところもありますので、海外の事例なども見ながら、みんなで考えていかなくてはならないですね。
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