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秋山映美の「監獄から社会へ」

ミツバチ

 けあサポでは何人もの専門家の方が連載をしていますが、私はときどき「ほかのみなさんはどのようなことを書いているのかな」とブログを読ませていただいています。

 先日、宗澤さんが「ミツバチは過労死しているのではないか」ということを書かれていましたが、私もこの春から、ミツバチの減少やミツバチと人とのかかわりについて本を読んだり、調べたりしていました。

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 宗澤さんもおっしゃられていましたが、ミツバチは、ウイルス感染や農薬で大量に死んでしまうこともあるそうです。
 ミツバチの大量死の原因ははっきりとわかっていないようですが、現代の社会はミツバチにとって、大変ストレスの多い環境のようです。
 ミツバチの中でも「働きバチ」は本当に働き者だそうで、蜜源や花粉源が少なくても頑張って無理して集めているのです。でも、それはミツバチにとってもかなりのストレスになるようです。
 国分寺や三鷹で活動をしている「みつばち百花」は「ミツバチがもっと暮らしやすくなるように、花壇や空地、畑などにもっと蜜源・花粉源となる花を植えましょう」と提案しています。
 国分寺では、ミツバチの巣箱を設置して観察をしていました。巣箱の花粉を分析して、ミツバチはどのあたりのどのような花から花粉や蜜を得ているのだろうかということを調べたり、近隣を散策してどのあたりに蜜源・花粉源があるのかということを調査したりしていました。
 先日訪問したときには、設置してある巣箱を見せていただき、一緒に国分寺のフィールドを散策して、ミツバチが集まっている植物や樹木を調査しました。

 ミツバチは、はちみつを私たちにもたらすだけではありません。果実が実るのもミツバチたちが受粉してくれるからです。私たちはミツバチからたくさんの恩恵を受けています。

 8月3日は「はちみつの日」だそうですが、私たちももっとミツバチに感謝して、みつばちの暮らしやすい環境を作っていく必要があります。そして、そうすることが実は私たちにとっても暮らしやすい社会につながるのかもしれません。


※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
秋山 映美
(あきやま えみ)
NPO法人監獄人権センター
理事
明治大学大学院法学研究科修士課程を修了。明治大学法学部在学中から、監獄人権センターにボランティアとして参加。受刑者や家族などから届く、月200件にものぼる相談の手紙にボランティアと協力して対応したり、受刑者の現状を世に訴えたりなど、刑事施設内にいる受刑者の人権に関わる活動を続けている。
監獄人権センターHP
 http://cpr.jca.apc.org/
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