刑務所のお正月
今年最後の連載は、刑務所の中のお正月を紹介します。
といっても、私は刑務所生活を体験したことがあるわけではないので、書籍や受刑者からの手紙で知ったことしか紹介できませんが・・・。
韓国カトリック教会の取り組み
先週に引き続き、「『死刑に異議あり!』キャンペーン『東アジア死刑廃止大会』」のイベントを紹介します。
12月12日には、「『死刑に異議あり!』キャンペーン『東アジア死刑廃止大会』」を一緒に運営している「『死刑を止めよう』宗教者ネットワーク」主催で「死刑廃止と宗教者の役割-和解と癒しを求めて」というセミナーが開催されました。
写真1:講演の様子
韓国の「陪審員」、日本の「裁判員」
12月5日に「『死刑に異議あり!』キャンペーン『東アジア死刑廃止大会』」の第一分科会「死刑と向き合う市民~裁判員制度と韓国参与員制度を比較して~」が開催されました。
監獄人権センターは、昨年よりアムネスティ・インターナショナル日本と共同で「死刑に異議あり!」キャンペーンを呼びかけ、今回、この裁判員制度に関する分科会の主催を担当したのです。
韓国では、日本より早い2008年1月から、市民が刑事裁判に参加する「国民参与員制度」が試験的に導入されています。韓国の参与員制度は、重罪事件のうち被告人が参与員裁判を選択した場合に行われるため、それほど件数は多くありませんが、2008年は約60件の参与員裁判が実施されたとのことです。
韓国・釜山で実際に参与員裁判を傍聴したジャパンタイムズの神谷記者や、参与員制度を研究している学者や弁護士などを講師に招き、韓国の制度を学び、死刑事件に直面した場合、裁判に参加する市民はどのような判断をするのかということを考えるセミナーを開催しました。
グアンタナモ基地の収容所 その2
先週ご紹介したように、グアンタナモにある軍の収容施設や刑務所など、密室であったり、外部との交流があまり行われない場所では、その性質上、拷問行為がおこなわれやすいのです。
このような拷問の性質を踏まえて、国連は1984年に拷問等禁止条約(拷問及び他の残虐な、非人道的な又は品位を傷つける取り扱い又は刑罰に関する条約)を採択しました。