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秋山映美の「監獄から社会へ」 2009年06月

喜連川社会復帰促進センターを訪ねて その3

 喜連川センターでは、職業訓練が4月に開講され、3~6か月間にわたり170~180人が受講し、全受刑者が入所中に1回は受講することになっているそうです。

 開講されているのは、DTP科(パソコンでの広告制作)、コールセンター科(通信販売などのオペレーター)、ホームヘルパー科(定員10名)、園芸科、ビルクリーニング科、調理師科、クリーニング科、木工科などでした。
 高齢の受刑者や身体疾患のある受刑者用に、モザイク科、窯業科、竹細工科もありましたが、これらは職業訓練というよりもリハビリプログラムといった様子でした。
 調理場では、50人が作業していて、そのうち26人が民間の指導員の下で職業訓練中とのことでした。また、洗濯工場でも、民間指導員の下で近隣の病院のリネンのクリーニングを請け負い、訓練中でした。



喜連川社会復帰促進センターを訪ねて その2

 喜連川センターは、初犯で8年以下の刑期の受刑者のみを収容する刑務所です。刑期が比較的短い人たちが集められているのが特徴の一つです。
 喜連川センターの受刑者の内訳は、2008年4月時点で、窃盗33%、覚せい剤13.8%、強盗・詐欺・その他53.2%となっています。



喜連川社会復帰促進センターを訪ねて その1

 皆さん、「社会復帰促進センター」をご存知でしょうか?
 社会復帰促進センターは、PFI方式の刑務所です。PFIとはPrivate Finance Initiativeの略で、公共施設の建設や維持管理、運営などを民間の資金やノウハウを活用して行う手法のことです。
 私は、1年ほど前に喜連川社会復帰促進センターを見学する機会がありました。



この森で、天使はバスを降りた

 先日、『この森で、天使はバスを降りた』というミュージカルを観劇しました。実は、私はミュージカルを観るのが好きで、年に数回、気になる作品を観に行くんです。

 『この森で、天使はバスを降りた』は、1996年のアメリカの映画をミュージカル化したものですが、映画は日本でも公開されていたので、もしかしたら、映画を観たという方もいらっしゃるかもしれません。
 主演の大塚ちひろさんは迫力もあり、素敵な歌声を披露されていました。アメリカン・フォークやロック調の歌は、ミュージカル独特のセリフをメロディにのせて歌う大変難しそうな歌なのですが、実力のある役者さんが揃っていて、メロディがす~っと耳に入ってきました。



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プロフィール
秋山 映美
(あきやま えみ)
NPO法人監獄人権センター
理事
明治大学大学院法学研究科修士課程を修了。明治大学法学部在学中から、監獄人権センターにボランティアとして参加。受刑者や家族などから届く、月200件にものぼる相談の手紙にボランティアと協力して対応したり、受刑者の現状を世に訴えたりなど、刑事施設内にいる受刑者の人権に関わる活動を続けている。
監獄人権センターHP
 http://cpr.jca.apc.org/
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